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2024年04月28日
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FF11同人誌感想

2009年05月10日

■「ねとげ小屋オフライン総集編」
ジャンル:FINAL FANTASY 11
サークル:急行兎/漫画/オールキャラギャグ/B5/144P

FF11ほとんど何も知らないけど作者(Mr.パブロフ氏)買いしてしまったよ!
正確に言うと絵買い。この人の絵柄マジ好みすぎる。
連載中の東方陰陽鉄漫画も楽しみにしてます。

イラストだけでも十分満足な内容でした。
漫画も面白いけど、案の定ながらネトゲ用語が多く、自分でも損な楽しみ方をしているなとしみじみ。
ラミアやガルーダなど人外の出番がわりかし多い。ラミアさんかわいいよラミアさん。
FF11って広大な世界なんだな…。
ディシディアでも大活躍なシャントット博士もサブ登場。タチ悪いw
全体的に不愉快にならない程度の毒があるので笑えた。

それにしてもこの本で「ELECTRICAL COMMUNICATION」を見かけるとは
思わなんだ…まあ名曲ですよね。
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ディシディア同人誌感想

2009年05月05日
■「神々の黄昏」
ジャンル/DISSIDIA FINAL FANTASY
サークル/あやしいパーティアタック/小説/シリアス/女性向

クラウド、セフィロス、ティナの話。性描写もグロ描写もあるので注意。
クラウドとティナの旅の最中にセフィロスが現れる。
セフィロスは以前の戦いにおけるクラウドとの約束を果たすために動き、
一方のクラウドは戦う意志も目的らしいものも持てず、
度々フラッシュバックする記憶に悩み続けていた。

終わりの無い殺し合いに苦しむクラウドの様が胸に来る。
ディシディアのクラウドは深く考えすぎて逆に動けなくなるタイプだよなー。
よほどの怒りや衝動があれば顧みずに突っ走れるんだろうけど
さすがに血で血を洗う争いともなると、仇といえどもそればかりはキツすぎる。

読んでいると「ディシディアのセフィロス、クラウドってこんな人」という
作者なりの見解が見受けられて面白い。
セフィロスはなぜ自殺したか?なども自然な流れ。

クラウドとセフィロスの関係は殺し愛って感じのだいぶ殺伐。それがいい。
ティナVSセフィロスってなかなか無い組合せだなあ。
補完として読んでも楽しい。
ゲームシステムを思わせる神の駒の便利オプション記述にニヤリ。

東方同人誌感想

2009年04月26日

■「あみだ屑総集編 日はまた廻る」 
サークル:あみだ屑/東方PROJECT/シリアス総集編

カバー下の喧嘩後の妹紅&輝夜がツボ。
ここの妹紅は本気で可愛いすぎる。妹紅だけでご飯十杯は軽い。
言葉少なに絵で語るという感じの本なので、初見だと流れが読みにくいこともしばしば。
しかしそれを補って余りある雰囲気描写。
オリキャラや独自設定が出てきたりするので、そういうのがダメな人は注意。
藤原不比等が忍者…だと…。

永遠を生きる妹紅と輝夜の間に、殺し合いを重ねていく内に芽生える感情。
何だかんだ言いつつ喧嘩するほど仲が良いと言うのか…。
輝夜の方は完全に恋愛感情を持っている様子。

妹紅は他者との触れ合いを求めるものの、不老不死なので
すぐに追い抜いてしまう。
竹林で出会った若者がページを進めると年老いている辺り
時間の残酷さを感じさせられた。




■「モガリノミヤ」 
サークル:LETRA/東方PROJECT/シリアス

墓荒らし中のお燐と、死神として仕事中の小町が鉢合わせ。
互いが自分の上司を想う余りに引っ込みがつかなくなり…。

この本のさとり様は余裕があんまり無いな…。
脳内イメージとして、さとり様は精神的にもどっしり構えた人って感じが
するんだ……まあ今回ばかりは相手が悪かったというのもあるか。

ひょうきんで明るいお燐だけど、妖怪としてのどこまでも暗い性が
「人間が好きなんだ」の下りに集約されてる。
全然違うんだけどどこか似たもの同士、と組合せが絶妙の本。
作者さんの言うようにすっきりとはしない終わりだけどこれはこれで良い。
小町と映姫の関係が凄く好き。
互いのことを思うあまりのすれ違いってのは後味がそこまで悪くない。




■「俄」
サークル:ホットドックチャック/東方PROJECT/シリアス折本総集編

短編集。1話1話が短い。
『ページ左右逆』の所が一箇所見つかったけど、そこまで不自然でもない。
神奈子&諏訪子・すりこ木閻魔、あと何気にあっきゅん話は良かった、
他がちょっと肩透かし。
ただどの物語も、言葉遊びや旧日本的な小道具や要素が入っていたりと
話作りが工夫されているので、それなりに楽しめる。

○月紅に踊る妹
スカーレット姉妹の話。
昔、フランはちょっとしたはずみから姉のレミリアを傷つけてしまった。
それに激怒したレミリアは城の地下にフランを幽閉。
レミリアは「反省なんかしてないくせに」と謝罪の言葉にも耳を貸さない。
しかしフランはずっと謝り続けるのだった。

レミリアがフランを長年閉じ込めるに足る
理由付け(壊されたくない大切なモノ)が弱い気がした。
もう少し過程やオチにページ使ってもいいと思ったフランかわいいよフラン。

○春はあけぼの妖々夢
物置で帯を探して欲しい、と幽々子に頼まれた妖夢。
出てきたのは小さな虫の死骸。
何だと思って香霖堂に持っていくと、それは…。

こーりんはナチュラルに変態。そのまま飲み込んで…僕のしらたま。
正直な所、ふいんき(ryで始終しているような…。
後続のみずたたきによる漫画も同印象。
桜の花びらが舞う中、見上げる幽々子様が美しい。

○鬼灯洋燈篭
萃香には思いを寄せる同族の鬼がいた。
彼と鬼灯を見ながら共に居れるだけで良かったのに…。

萃香さんの昼メロじみた愛憎劇の回想。
萃香の表情の描き方は好きだけど、話としては苦手な方だった…。
でも「女」という鬼としての一面が描かれた萃香話は貴重なのか。

○すりこ木閻魔VS楽園の閻魔
死神の小町に連れられ間違って冥界に来てしまったすりこ木閻魔、
風邪を引いた本物の閻魔・映姫様の手伝いをすることに。

すりこ木閻魔はオリキャラだけど、ちゃんと役割があってよい。
話も綺麗にオチていてよろしいです。
映姫さま真面目かわいい。

○忘却旋律カミガミの興神曲
神奈子との戦に破れ、国を明け渡した土着神の長・諏訪子。
「『忘れられる』ということは『存在しない』ということ。その概念は人間も神様も同じである」
もはや彼女は人々から忘れ去られ、信仰を失い、神としての力さえ持つことはできなかった。
神奈子はというと、国を支配したはいいものの、政治に関してはさっぱりで
国は大飢饉に陥り窮していた。諏訪子は思う。
「私にはもう神様としての信仰はないけれど――けれども――」

諏訪子が神奈子と組むまでの話。今回の大本命。
あどけなくも神としての自覚と力量を持つ諏訪子はカリスマってる。
この短いページによう詰め込んだ。流れが上手い。

○あっきゅん大エンジョイ
阿求は一度見聞きしたことは忘れない。
記憶する幻想郷を記す彼女は短命である。死んで、魂を受け継いでまた生まれて来る。
でもどうせ死ぬなら楽しい方がいいじゃない。

ふざけているようであっきゅん大真面目。葬式ごっこだってやっちゃう。
不思議と心のイライラを掻き立てる絵だけど、まあ…わざとだろうな。

東方同人誌感想

2009年04月26日

■「かぜなきし 上」 
サークル:いよかん。
東方PROJECT/シリアス/B5/100P

神とは絶対。神とは頂点。
神無くして人は生きられず。
ミシャグジ神を束ねる土着神・洩矢諏訪子。
諏訪子は神として生きるにもあまりに長い年月に、退屈すら感じていた。
しかしある日のこと、民が「鉄」を作り出した。
何の力もなく、ただ神から恩恵を受けるだけだった「人間」が。
諏訪子は創造性を持つ人間に興味を抱き始める。
その鉄は強く、何者にも負けなかった。それを振るうたびに人と神との絆を感じさせた。
神無くして人は生きられず。そして人無くして神は生きられず。
諏訪子はいつまでもこの時が続くと確信していた――。

洩矢の栄枯盛衰、守矢の誕生を描いた話。
ホットドックチャックの「忘却旋律カミガミの興神曲」と多少似通っている所はあるものの、
(そういう点から言うと、真新しさは無い)
隆盛から衰微までの過程に惹きこまれた。
子供っぽい無邪気な顔、頂点に立つ者としての威厳、
戦に破れてからの無気力感、母としての一面など
諏訪子は覗かせる表情を変えていて飽きない。

ただ些細なことだけれど、中途に挟まれる諏訪子の激しい感情の変化には
少々ついていけない部分もしばしば。
何もかもがどうでもよくなって、人に孕まされるもなすがままってのは
どうなんだろう。

凄く面白い!という印象では無かったけど、ページ数に相応した
読み応えのある作品だと個人的には感じた。続きが楽しみ。



 
■「ELEMENTAL8 PART1」「ELEMENTAL8 PART2」 
サークル:KEMONOMICHI/東方PROJECT/シリアス長編

紅魔大図書館に起こった異変を解決すべく、
小悪魔&パチュリーが奔走する話。
図書館を、本を蝕むモノ達の正体やいかに?

小悪魔は"パンストむちむち眼鏡なサキュバス"とオプション満載過ぎだけど、
真面目で健気に頑張る姿はぐっと来るものがあった。
どのキャラも活き活きとしていて、何気ない会話で楽しませてくれ、
生活感溢れる描写がいちいちツボを突いて来る。
キャラのやり取りだけでなく、千円札の絵やらこたつ布団やらポスターやら
あちこち何気ないネタが散りばめられているのにはちょっと感動した。
どうでも良い部分にも力が入っていて、作者の熱意が伝わってくるというか。
そういうの好きなんで嬉しいな。
魔理沙がパチュリーの頭痛に気づいて何気に気遣ってる感じなのが萌えた。
PART2ラストのパチュリーは半端ない格好よさ。

何というか、面白かった。これに尽きる。
3も早く買おうと思います。

FF7同人誌感想

2009年04月26日
■「いつか、その日」
ジャンル/FINAL FANTASY 7
サークル/あやしいパーティアタック/小説/長編シリアス/女性向

前作品「彼方の星」の続き。
神羅に引き渡されたウータイの巡洋艦『水神』の、最後の航海に乗っかった
セフィロス・クラウド・ザックス達がトラブルに巻き込まれる話。
セフィロスさんと関係持っちゃったクラウド、本格的に風邪を引く。
そういう間柄になってしまったものの相手への距離や接し方が
上手く消化出来ずに悶々悩むクラウド。
お互いにその場その場で流されるままに関係は続いて行く。
小説後半ではセフィロスの異常性
(人の生き死にが割とどうでもいい。感情ではなく理性で動いてる…みたいな。以前からあったけど)
がやけに言及されているのでどうにも行き先が不穏な……
まあ、辿り着く結末は原作の時点で明示されているようなもんだからなあ。

船酔いで邪神扱いされたクラウドも果てにはノリノリであった。
セフィロスの極悪過ぎる放送は思わず吹いたw

全体感想はやっぱり面白かったの一言。
くっついた後のノリって、自分はあまり得意としないものの大丈夫だった。
くっついたと言えるのかどうかさえ微妙だけど。
でもやはり、自分としては以前の作品のくっつくかくっつかないかの
複雑距離具合がいい。
今回みたいなものももちろん好きですが。

ああ、「喪失の既視2」が読みたい。いつまでも待ってます。
新刊はディシディア本でこれまた楽しみだ。
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