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2024年04月28日
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東方同人誌感想

2009年04月26日

■「かぜなきし 上」 
サークル:いよかん。
東方PROJECT/シリアス/B5/100P

神とは絶対。神とは頂点。
神無くして人は生きられず。
ミシャグジ神を束ねる土着神・洩矢諏訪子。
諏訪子は神として生きるにもあまりに長い年月に、退屈すら感じていた。
しかしある日のこと、民が「鉄」を作り出した。
何の力もなく、ただ神から恩恵を受けるだけだった「人間」が。
諏訪子は創造性を持つ人間に興味を抱き始める。
その鉄は強く、何者にも負けなかった。それを振るうたびに人と神との絆を感じさせた。
神無くして人は生きられず。そして人無くして神は生きられず。
諏訪子はいつまでもこの時が続くと確信していた――。

洩矢の栄枯盛衰、守矢の誕生を描いた話。
ホットドックチャックの「忘却旋律カミガミの興神曲」と多少似通っている所はあるものの、
(そういう点から言うと、真新しさは無い)
隆盛から衰微までの過程に惹きこまれた。
子供っぽい無邪気な顔、頂点に立つ者としての威厳、
戦に破れてからの無気力感、母としての一面など
諏訪子は覗かせる表情を変えていて飽きない。

ただ些細なことだけれど、中途に挟まれる諏訪子の激しい感情の変化には
少々ついていけない部分もしばしば。
何もかもがどうでもよくなって、人に孕まされるもなすがままってのは
どうなんだろう。

凄く面白い!という印象では無かったけど、ページ数に相応した
読み応えのある作品だと個人的には感じた。続きが楽しみ。



 
■「ELEMENTAL8 PART1」「ELEMENTAL8 PART2」 
サークル:KEMONOMICHI/東方PROJECT/シリアス長編

紅魔大図書館に起こった異変を解決すべく、
小悪魔&パチュリーが奔走する話。
図書館を、本を蝕むモノ達の正体やいかに?

小悪魔は"パンストむちむち眼鏡なサキュバス"とオプション満載過ぎだけど、
真面目で健気に頑張る姿はぐっと来るものがあった。
どのキャラも活き活きとしていて、何気ない会話で楽しませてくれ、
生活感溢れる描写がいちいちツボを突いて来る。
キャラのやり取りだけでなく、千円札の絵やらこたつ布団やらポスターやら
あちこち何気ないネタが散りばめられているのにはちょっと感動した。
どうでも良い部分にも力が入っていて、作者の熱意が伝わってくるというか。
そういうの好きなんで嬉しいな。
魔理沙がパチュリーの頭痛に気づいて何気に気遣ってる感じなのが萌えた。
PART2ラストのパチュリーは半端ない格好よさ。

何というか、面白かった。これに尽きる。
3も早く買おうと思います。
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