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2024年04月27日
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かわたれの街 / 勝田 文

2008年09月24日
「かわたれの街」 勝田 文   
雑誌メロディ / JETS COMIX  白泉社



豆腐料理店を開くことを夢見る豆腐屋の娘・木菜は料理教室に通っている。
料理下手なのと、そこの先生に思いを寄せているから。
しかし先生はというと、貧乏・だらしない・バツイチの上に
別れた相手をいまだ未練がましく思い続けている体たらく。料理の腕だけは良し。
それでも先生が大好きです。


そんな話。
この巻のみで完結です。
岩本ナオ「町でうわさの天狗の子」とかああいうのが好きならおすすめ。
ゆるゆるした雰囲気、懐古的な街、にぎやかな人々、と醸し出す空気がたまらない。
キャラは皆マイペースで、いちいち行動が面白い。味があって憎めない。
怒った主人公から豆腐をぶつけられた先生の横で
冷静にコメントするおじいちゃん達すきだ。
恋愛要素は主軸ながら、かなり薄味なので誰でも読めます。面白い。
こういう漫画があるから少女漫画はやめられないです。


それにしても料理おいしそう。湯豆腐食べたくなった。
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ゆうやみ特攻隊 /押切蓮介

2008年09月23日
ゆうやみ特攻隊 押切蓮介/シリウスKC 講談社
「月刊少年シリウス」にて連載中 (毎月26日発売)
1~3巻、以下続巻。

    



同作者の作品「ミスミソウ」が面白いので、こちらも購入。
この人の絵は、典型ホラー絵を崩した感じでかなり癖がある。
正直に言って上手いとは言い難い。
シリアス場面も下手すればギャグ、そんな紙一重の印象。
ただ、漫画としての迫力や面白さがある。あと女の子が可愛い。

ゆうやみの基本に敷いてあるのはシリアス。
主人公・辻 翔平は、姉を幽霊に殺され、その仇討ちのために
「心霊探偵部」に入部する。
「心霊探偵部」とは心霊事件(主に幽霊退治)を扱う高校の部活で、
部員は越島かえで、花岡弥依の女子2名と
「2号」と名づけられた霊感犬のみ。
この三人と一匹で世を騒がす悪霊達を退治しつつ
一方で姉の死の本質に踏み込んでいく、という感じ。

花岡弥依は部長にして「隊長」と呼ばれていて、この人が強いの何の。
気迫で幽霊群をびびらせるわ、自縛霊をあの世にシュートするわ、
掌底と気で霊道を破壊するわと人間離れした技で他を圧倒。
ここまで強いといっそ清々しいかも。
これで女の子、というのが良いですな。

ホラーギャグという扱いだけれども、姉絡みはシリアス。
主人公のトラウマが回想される場面は「来た来た!」という感じ。
ミスミソウといい、こういうの上手い人だよな、ほんと。

2巻では親の代からの因縁の島が明かされ、
ストーリーは本格的に「仇討ち」へと移行。
姉の死には、「黒首島」という
今なお異常な因習に支配された場所が
関わっていることが判明、三人はそこへ向かう。
この黒首島の異常さ漂わせた空気感は凄い。
回想シーンにて島人総出で松明と凶器を持って追いかけてくる絵は圧巻。

これは続きが気になる…
さすがの隊長も、この島では一筋縄では行かないようだし。
でも、ここから猟奇描写も入ってくるので苦手な人は苦手そう。
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