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2024年04月28日
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東方同人誌感想

2009年04月26日

■「あみだ屑総集編 日はまた廻る」 
サークル:あみだ屑/東方PROJECT/シリアス総集編

カバー下の喧嘩後の妹紅&輝夜がツボ。
ここの妹紅は本気で可愛いすぎる。妹紅だけでご飯十杯は軽い。
言葉少なに絵で語るという感じの本なので、初見だと流れが読みにくいこともしばしば。
しかしそれを補って余りある雰囲気描写。
オリキャラや独自設定が出てきたりするので、そういうのがダメな人は注意。
藤原不比等が忍者…だと…。

永遠を生きる妹紅と輝夜の間に、殺し合いを重ねていく内に芽生える感情。
何だかんだ言いつつ喧嘩するほど仲が良いと言うのか…。
輝夜の方は完全に恋愛感情を持っている様子。

妹紅は他者との触れ合いを求めるものの、不老不死なので
すぐに追い抜いてしまう。
竹林で出会った若者がページを進めると年老いている辺り
時間の残酷さを感じさせられた。




■「モガリノミヤ」 
サークル:LETRA/東方PROJECT/シリアス

墓荒らし中のお燐と、死神として仕事中の小町が鉢合わせ。
互いが自分の上司を想う余りに引っ込みがつかなくなり…。

この本のさとり様は余裕があんまり無いな…。
脳内イメージとして、さとり様は精神的にもどっしり構えた人って感じが
するんだ……まあ今回ばかりは相手が悪かったというのもあるか。

ひょうきんで明るいお燐だけど、妖怪としてのどこまでも暗い性が
「人間が好きなんだ」の下りに集約されてる。
全然違うんだけどどこか似たもの同士、と組合せが絶妙の本。
作者さんの言うようにすっきりとはしない終わりだけどこれはこれで良い。
小町と映姫の関係が凄く好き。
互いのことを思うあまりのすれ違いってのは後味がそこまで悪くない。




■「俄」
サークル:ホットドックチャック/東方PROJECT/シリアス折本総集編

短編集。1話1話が短い。
『ページ左右逆』の所が一箇所見つかったけど、そこまで不自然でもない。
神奈子&諏訪子・すりこ木閻魔、あと何気にあっきゅん話は良かった、
他がちょっと肩透かし。
ただどの物語も、言葉遊びや旧日本的な小道具や要素が入っていたりと
話作りが工夫されているので、それなりに楽しめる。

○月紅に踊る妹
スカーレット姉妹の話。
昔、フランはちょっとしたはずみから姉のレミリアを傷つけてしまった。
それに激怒したレミリアは城の地下にフランを幽閉。
レミリアは「反省なんかしてないくせに」と謝罪の言葉にも耳を貸さない。
しかしフランはずっと謝り続けるのだった。

レミリアがフランを長年閉じ込めるに足る
理由付け(壊されたくない大切なモノ)が弱い気がした。
もう少し過程やオチにページ使ってもいいと思ったフランかわいいよフラン。

○春はあけぼの妖々夢
物置で帯を探して欲しい、と幽々子に頼まれた妖夢。
出てきたのは小さな虫の死骸。
何だと思って香霖堂に持っていくと、それは…。

こーりんはナチュラルに変態。そのまま飲み込んで…僕のしらたま。
正直な所、ふいんき(ryで始終しているような…。
後続のみずたたきによる漫画も同印象。
桜の花びらが舞う中、見上げる幽々子様が美しい。

○鬼灯洋燈篭
萃香には思いを寄せる同族の鬼がいた。
彼と鬼灯を見ながら共に居れるだけで良かったのに…。

萃香さんの昼メロじみた愛憎劇の回想。
萃香の表情の描き方は好きだけど、話としては苦手な方だった…。
でも「女」という鬼としての一面が描かれた萃香話は貴重なのか。

○すりこ木閻魔VS楽園の閻魔
死神の小町に連れられ間違って冥界に来てしまったすりこ木閻魔、
風邪を引いた本物の閻魔・映姫様の手伝いをすることに。

すりこ木閻魔はオリキャラだけど、ちゃんと役割があってよい。
話も綺麗にオチていてよろしいです。
映姫さま真面目かわいい。

○忘却旋律カミガミの興神曲
神奈子との戦に破れ、国を明け渡した土着神の長・諏訪子。
「『忘れられる』ということは『存在しない』ということ。その概念は人間も神様も同じである」
もはや彼女は人々から忘れ去られ、信仰を失い、神としての力さえ持つことはできなかった。
神奈子はというと、国を支配したはいいものの、政治に関してはさっぱりで
国は大飢饉に陥り窮していた。諏訪子は思う。
「私にはもう神様としての信仰はないけれど――けれども――」

諏訪子が神奈子と組むまでの話。今回の大本命。
あどけなくも神としての自覚と力量を持つ諏訪子はカリスマってる。
この短いページによう詰め込んだ。流れが上手い。

○あっきゅん大エンジョイ
阿求は一度見聞きしたことは忘れない。
記憶する幻想郷を記す彼女は短命である。死んで、魂を受け継いでまた生まれて来る。
でもどうせ死ぬなら楽しい方がいいじゃない。

ふざけているようであっきゅん大真面目。葬式ごっこだってやっちゃう。
不思議と心のイライラを掻き立てる絵だけど、まあ…わざとだろうな。
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